ハーレーの神髄

ゴールドチェーンはハーレーを長持ちさせる効果がある

ハーレーのカスタム地図

カスタムが施されていないノーマルタイプのハーレーはベルトドライブを使う駆動方式を採用しています。
バイクの多くがチェーンドライブを採用する中でハーレーがベルトドライブにこだわるのはメンテナンスの手間がかからないのが大きな理由です。

ハーレーは広大なアメリカ大陸を疾走することを前提にしているバイクなので、走行中のトラブル発生のリスクを少しでも減らすことを意識した設計になっています。フリクションが大きく、エンジンのパワーが伝わる力を上げることが難しいベルトドライブですが、チェーンドライブのように頻繁なメンテナンスが必要ありません。そのため、ある程度の走行性の低下を承知のうえでベルトドライブを採用し続けています。

しかし愛車の走行性能にこだわるハーレー乗りはベルトドライブに満足できないのも否定できない事実です。実際、メンテナンスの手間がかかることを知りながら、敢えてチェーンドライブにカスタムするケースは少なくありません。しかしチェーンドライブは動きを滑らかに保つための注油が不可欠であり、さらには注油のせいでリアホイールが汚れる欠点もあります。その点、ゴールドチェーンと呼ばれているチェーンは摩擦が生じる部分に最初から潤滑作用があるグリスが封入されているので定期的な注油は必要ありません。ゴールドチェーンはグリスの封入部分がシールで保護されているシールチェーンの一種ですが、非常に性能が高いのが特徴です。

一般的なシールチェーンはサビや異物の付着でシール部分が破損し、グリスが漏れてしまうことがあります。しかしゴールドチェーンはメッキを二回かけることで厚い皮膜を形成させ、サビや異物の付着を防いでいます。そのため、シール部分が破損しにくくなり、長く使うことができるのです。
注油によるリアホイールの汚れもなく、分解掃除をする必要がありません。頻繁な分解作業は部品を傷める原因になりますが、ゴールドチェーンを使うことでそのリスクを大幅に軽減させることができます。結果として愛車が傷みにくくなり、長く乗り続けることが可能です。